Q.おいしい水ってどんな水?

公開日 2011年07月12日

更新日 2016年07月05日

 水のおいしさは個人の好みもありますから一概には言えませんが、多くの人が「おいしい」と感じる水には一定の水質特性があります。それは、水温が13℃前後であることと、適量の炭酸ガスやミネラル成分が含まれ、臭気が感じられないことです。
 水のおいしさを客観的に考える例として、昭和60年に厚生省(現厚生労働省)の発案でつくられた「おいしい水研究会」により「おいしい水の要件」が示されました。さらに水質基準を補完する項目のなかに、「水質管理目標設定項目」が設定されており、この中で「おいしい水」を考慮した項目が定められました。

 


「水質管理目標設定項目中のにおいと味に関わる項目」と「おいしい水の要件」に「交野の水」を比べると・・・

 

※ 下表の項目の説明はこちらを御覧ください。

水質管理目標
設定項目
おいしい水
の要件
交野の水 備        考
水温
(℃)

20以下 18.6 体温-(20~25℃)がよいとされる
総硬度
(mg/l)
10~100 10~100 50.8 この値が高いと硬水と言って口に残るような渋い味になり、低いと軟水と言いコクのない水となる
蒸発残留物
(mg/l)
30~200 30~200 152 こくとまろやかさを左右する。多いと渋味や苦味が、少ないと淡白な味になる
有機物等
(過マンガン酸カリウム消費量)
(mg/l)
3.0以下 3.0以下 0.9 多いと渋い。塩素添加量も増えるのでまずくなる
臭気強度
(TON)
3以下 3以下

2

カビ臭、腐敗臭等の不快なにおいは味にも影響する
遊離炭酸
(mg/l)
20以下 3~30 25.6  適量なら清涼感があるが、多いと刺激がある
残留塩素
(mg/l)
1.0以下 0.4以下 0.5 消毒のために0.1以上は必要

 

○上表は平成23年度の検査結果を表記しております。

 


 

 交野の水は、ほとんどの項目でおいしい水の要件を満たしています。水道水の宿命で消毒の為に残留塩素濃度を高めに維持しなくてはならないのが残念ですが、一度沸かして塩素を飛ばし、適温に冷ますことにより、いっそうおいしい水が飲めます。

 


 

お問い合わせ:交野市水道局 星の里浄水場 浄水課水質管理係

TEL:072-893-6281 FAX:072-893-6282 E-mail:suidouj@city.katano.osaka.jp