心肺蘇生法(CPR) 


 人が倒れて反応がない。また、溺れているという通報を受け、救急隊が出動し現場に着いた
ときに適切な応急手当が行われていない場合が9割以上を占めており、また、全国平均で、
救急隊が現場に着くのに6分〜7分かかります。

 心臓が停止して3分〜4分たつと脳死状態になり、仮に心臓が動きだしても社会復帰がむず
かしくなります。
 しかし、発見後すぐに胸骨圧迫または、心肺蘇生法を実施することにより脳死状態になるの
を防ぐことができます。 

 つまり、119番をして救急車を呼んだからもう安心ではなく、現場にいる人が1分1秒でも早く
心肺蘇生をすることが大切なのです。 


                心肺蘇生法の手順

1 反応を調べる
     (1) 呼びかける          
     (2) 肩を軽く叩たいてみる   

2 助けを呼ぶ(大きな声で) 反応がない事を伝える
119番通報してもらう
AEDを頼む

3 気道確保
  (空気のとおり道を開ける)

4 呼吸を調べる
   ほほを傷病者の口と鼻に近づける
  
(1) 目で胸の動きを見て
  
(2) 耳で息を聞いて
  
(3) ほほで息を感じ

5 人工呼吸

   目で胸が上がるのを確認しながら

 ●人工呼吸の仕方

対      象 割    合 吹き込む時間(秒) 吹 き 込 む 量
成人 (8歳以上) 6秒に1回 1 秒 胸が軽く膨らむ程度 
小児(1歳以上8歳未満) 3〜4秒に1回
乳児(1歳未満) 1〜2秒に1回 


6 胸骨圧迫

  
胸の真ん中
  
  手は胸から離すことなくしっかり押し、しっ  
  
  かり戻す

7 心肺蘇生

   胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の繰り返し

 ● 胸骨圧迫の仕方
対     象 圧 迫 の 速 さ 圧 迫 回 数 圧 迫 の 深 さ
成人(8歳以上) 1分間に100回  両手で30回 4〜5cm
小児(1歳以上8歳未満)
両手または片手で30回 胸の厚さの約3分
の1くぼむ程度
乳児(1歳未満)
中指と薬指で30回


                        
A E D の 実 技


 
@ AEDを置き、蓋を開ける
     AEDを持ってきた者は、いつでも胸骨圧迫の交代ができるように胸の横に位置する。 
 
A 電源を入れる
     まず、電源を入れる。蓋を開けると自動的に電源が入る機種もある。
 B 電極パッドの準備及び貼付
     ・ 袋を破り、電極パッドを取り出す。
     ・ 傷病者の胸から衣服を取り除き、胸をはだける。
     ・ 電極パッドには貼る部位の絵が描かれているので、絵のように心臓を挟む位置に裏面
      を剥がしてから空気が入らないようしっかり貼る。  
     ・ 電極パッドの1枚を右上(鎖骨の下で胸骨の右)、もう1枚を胸の左下側(わきの下5〜7
      センチ下)に貼る。(左の電極パッドはかなり背中側に貼ると心臓を挟む丁度良いぐらい
      の位置になる)電極パッドは左右逆でもよい。
 C 気をつけるべき特殊な状況
     ・ 電極パッドのケーブルを本体に繋ぐ必要のある機種もあるので、電極パッドをまず貼り
      ケーブルを本体に繋ぐ。(音声アナウンスで確認可能)
     ・ 胸毛が多い場合、電極パッドが肌に密着しないため効果が半減するでなく、火傷の原因
      にもなるので、胸毛が少ない場所に貼るか、胸毛を除去する。
     ・ 貼付薬剤が電極パッドを貼る位置にあれば,除去する。
     ・ ペースメーカーがあれば、3センチ以上離して貼る。
 D 解析(心臓のリズムを調べる)
    AEDが「離れて」と喋る。AEDが心電図を調べている間は絶対傷病者に触れないこと。
    触ってしまうと、振動で心電図の解析がうまく行えない可能性がある。
 E 電気ショック(通電)前の安全確認
    AEDは、心電図を自動的に解析し、電気ショックが必要である場合には、「ショックが必要です」
   などの音声メッセージとともに、自動的に充電を開始する。周囲の人に傷病者の体に触れないよ
   う声をかけ、誰も触れていないことをもう一度確認する。
    @ 「私、大丈夫」  A 「貴方も大丈夫」  B 「まわり、みんな大丈夫」
 F 通電(電気ショック)及び通電後の処置
    充電が完了すると、連続音やショックボタンの点滅とともに、電気ショックを行うように音声メッセ
   ージが流れるので、誰も触っていないことを確認(上記@AB)してからショックボタンを押す。
    通電後の対処方法は、機種の年代によって異なるため、音声メッセージを良く聞き、その指示に
   従う。
 G ショック不要の場合
    解析後、音声メッセージが「ショックは不要です」などであった場合、その後に続く音声メッセージ
   に従い、胸骨圧迫を行い心肺蘇生を再開する。
※ 機種によっては「脈を触れてください」と喋ったり(脈を触れずに体動で確認)心肺蘇生法のことを
 「CPR]と喋ったりするものがあるので注意する。
  


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