公開日 2011年07月12日
更新日 2026年02月24日
Q.水回り(流し台、風呂、ヤカン、ポット等)に白いものがこびりつく
Q. おいしい水ってどんな水?
水のおいしさは個人の好みもありますから一概には言えませんが、多くの人が「おいしい」と感じる水には一定の水質特性があります。それは、水温が13℃前後であることと、適量の炭酸ガスやミネラル成分が含まれ、臭気が感じられないことです。
水のおいしさを客観的に考える例として、昭和60年に厚生省(現厚生労働省)の発案でつくられた「おいしい水研究会」により「おいしい水の要件」が示されました。さらに水質基準を補完する項目のなかに、「水質管理目標設定項目」が設定されており、この中で「おいしい水」を考慮した項目が定められました。
「水質管理目標設定項目中のにおいと味に関わる項目」と「おいしい水の要件」に「交野の水」を比べると・・・
| 水質管理目標 設定項目 |
おいしい水 の要件 |
交野の水 | 説明 | 備考 | |
| 水温 (℃) |
ー | 20以下 | 18.6 | 水温は、地表水の場合、気温の影響を受けやすいですが、地下水の場合、気温に影響されず常に安定した温度を示します。 | 体温-(20~25℃)がよいとされる |
| 総硬度 (mg/l) |
10~100 | 10~100 | 58.7 |
硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主に地質に起因します。 硬度の低すぎる水は淡白でこくのない味がします。硬度の高すぎる水は硬くてしつこい味がします。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちが悪くなります。 (主な使われ方) カルシウム:肥料、さらし粉 マグネシウム:合金、電池 |
この値が高いと硬水と言って口に残るような渋い味になり、低いと軟水と言いコクのない水となる |
| 蒸発残留物 (mg/l) |
30~200 | 30~200 | 159 | 蒸発残留物とは、水の中に浮遊したり溶解したりして含まれている物質の総量をmg/lで表したものです。 水道水の蒸発残留物の主成分はいわゆるミネラルで、カルシウム、マグネシウム、ケイ酸、ナトリウム、カリウムなどです。残留物が多いと苦み、渋みなどを付け、適当に含まれるとまろやかさを出します。 |
こくとまろやかさを左右する。多いと渋味や苦味が、少ないと淡白な味になる |
| 有機物等 (過マンガン酸カリウム消費量) (mg/l) |
3.0以下 | 3.0以下 | 0.7 | 水中の被酸化物質によって消費される過マンガン酸カリウム量で表すもので、土壌に由来するフミン酸を多く含む場合や水道水源に下水や工場排水が混入した場合に増加します。 第一鉄イオン、亜硫酸イオン、硫化物などの無機物も過マンガン酸カリウムを消費します。水道水に多く含むと渋みをつけます。 |
多いと渋い。塩素添加量も増えるのでまずくなる |
| 臭気強度 (TON) |
3以下 | 3以下 | 2 | 臭気強度とは、臭気の強さを定量的に表す方法で、水の臭気がほとんど感知できなくなるまで無臭味水で希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍率で臭気の強さを示します。 | カビ臭、腐敗臭等の不快なにおいは味にも影響する |
| 遊離炭酸 (mg/l) |
20以下 | 3~30 | 12.2 | 遊離炭酸とは、水中に溶けている炭酸ガスのことで、水にさわやかな感じを与えますが、多いと刺激が強くなります。また、水道施設に対し腐食等の障害を生じる原因となります。 | 適量なら清涼感があるが、多いと刺激がある |
| 残留塩素 (mg/l) |
1.0以下 | 0.4以下 | 0.6 | 残留塩素とは、水中に塩素を注入することによって水中の残留した有効塩素をいい、次亜塩素酸などの遊離残留塩素とクロラミンのような結合残留塩素に区別されます。 水道法では衛生上の措置として給水の残留塩素を遊離残留塩素として0.1mg/l(結合遊離残留塩素の場合は、0.4mg/l)以上を保持するように規定されています。(水道法施行規則16条) |
消毒のために0.1以上は必要 |
○上表は令和6年度の検査結果を表記しております。
交野の水は、ほとんどの項目でおいしい水の要件を満たしています。水道水の宿命で消毒の為に残留塩素濃度を高めに維持しなくてはならないのが残念ですが、一度沸かして塩素を飛ばし、適温に冷ますことにより、いっそうおいしい水が飲めます。
Q. 繊維状、あるいはキラキラ光る針状、片状のものがある
A.「フレークス現象」と呼ばれるものです。
【原因】
コーヒーサーバーやサイフォンなどの耐熱ガラス製品やガラス製品の魔法瓶で起きるこの現象は、一般に「フレークス現象」と言われているものです。
水中のケイ酸分と水に含まれるミネラル分であるマグネシウムが高温水中で反応し、ケイ酸マグネシウムとしてガラス面に付着して、薄い膜をつくります。この生成反応が繰り返され、その薄い膜が小さく剥離して出てくると、このようにみえます。
この現象は、アルカリ性の状態で生じやすく、ガラスの成分であるケイ酸や酸化ナトリウムなどのうち、ナトリウムが高温水中に溶け出すと、水のpHが高くなり、反応が起こりやすくなります。また、ナトリウムが溶け出た後に、残ったケイ酸と水中のマグネシウムが反応して、ガラスが曇ることもあります。
【対策】
フレークスが生成した容器は、薄めた食酢(10倍程度)をいれ、ブラシなどでよくこすり、洗ってください。
また、フレークスを生じさせないためには、水を長期間煮沸したり、残り湯に水を何回もつぎ足したりすることをさけ、容器を使用のつど良く洗うようにしてください。
【参考】
フレークスは体に吸収されないうえ、もともとケイ酸、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル分からできたものなので、飲んでも害はありません。
Q. 水回り(流し台、風呂、ヤカン、ポット等)に白いものがこびりつく
A.カルシウム、マグネシウム、けい酸等の結晶が付着したものです。
【原因】
水道水中には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれており、これが適度に水の味を良くしています。また、日本は火山国であり、土壌にはけい酸が多く含まれるため、地下水を原水とする水道水にはけい酸を多く含むものがあります。どちらも水が蒸発するとあとが残ります。このため、容器を洗った後、完全に水をふきとっておかないと、水分の蒸発後、容器の表面に白い斑点ができます。これが繰り返されて幾分厚みのある白い付着物になります。また、ヤカンやポットを空焚きした時や、水のつぎ足しの繰り返しでこの現象が促進されます。カルシウムやマグネシウムなどに比べて、特にけい酸は同質化(ガラスや鏡等と一体化する)しやすいので、注意が必要となっています。
【対策】
一度白いあとがついてしまうと除去するのはむずかしくなるため、濡れた所はその都度ふき取ったり、こまめに手入れをすることをお勧めします。カルシウムやマグネシウムによる軽度なものであれば、食用酢やクエン酸等の安全な酸を使って柔らかいスポンジ等で洗うことで除去が可能です。ヤカンやポットの場合、使用中は空焚きや水のつぎ足しをしないようにすること、また使用後は、水を入れたままにしないで乾燥させることをお勧めします。けい酸の場合も同様の方法で一部は除去されますが、現在市販されている洗剤等では安全かつ簡単に除去することはむずかしいため、その都度ふき取るなどこまめに手入れをすることをお勧めします。これまでもけい酸の除去については有効な方法を模索してきましたが、今後も引き続き情報収集を実施しながら、有効な方法が判明次第お知らせいたします。
【参考】
白い付着物はカルシウム、マグネシウム、けい酸等の結晶です。安全衛生上問題はありません。
加湿器の蒸気吹き出し方向にある家具などが、白くなるのも同様の原因です。
Q. 浴槽の水が青く見える
A.光の反射等によるものです
【原因】
海や湖が、水による光の散乱・吸収により青く見えるのと同じ現象で、家庭でも浴槽などのおおきな容器に水を溜めた場合に、青く見えることがあります。特に、アイボリー系色の容器では顕著に見えます。
また、水道水に100mg/lほどの銅が含まれる場合青く見えることがありますが、実際には、水道水にはこのような多くの銅が溶出することはなく、青い水がでることはありません。
【対策】
水に着色しているものではありませんので、安心して使用して下さい。
【参考】
銅の水質基準:1mg/l
Q. 赤い水が出る
A.鉄さびがはがれて混ざったものです
【原因】
赤水は、給配水管内部の露出した鉄面が、錆び、水道の使用状況の変化(水の滞留や水圧、水量変化)により、水中に剥離した場合に起こります。
赤水が短時間で収まる場合は、給水管に原因があると考えられ、長時間継続する場合は、配水管に原因があると考えられます。
【対策】
コップに水を取って明らかに赤いときは、飲用しないで下さい。
赤い水が出た時はしばらく水を流し、きれいになってから飲用して下さい。この時流した水は、バケツ等にとり、植木や庭のまき水、トイレ、掃除等に使って下さい。
長期間継続する場合は、洗管作業を当局で行いますので、ご連絡下さい。
【安全性】
鉄は、人体にとって1日10mg(成人)必要とされる成分です。
万一、少量の赤水を誤って飲んだとしまったとしても、過剰の鉄が貯留されないようになっており、大部分が排出されてしまうので、特に心配ありません。ただ、多量の赤水あるいは鉄の濃度が異常に高い水を飲用した場合は嘔吐や下痢を催すことがありますので、乳幼児が誤飲した時は、医師に相談して下さい。
【参考】
鉄の水質基準:0.3mg/l
Q. 黒い微細片が出る
A.パッキン等のゴムがはがれて出てきたものです。
ケース1:パッキンが劣化している場合
【原因】
止水栓や宅内給水栓に使われているパッキンのゴムが劣化し、水栓の開閉操作を行った際に細かく砕けて出るのが原因です。
【対策】
早急にパッキンの交換する必要があります。なお、しばらく流してきれいになってから飲用してください。
ケース2:不具合器による場合
【原因】
シングルレバーのフレキホース等に使用されているEPDM(エチレンプロピレンゴム)が剥離流出した。
【対策】
商品の品番を確認の上、メーカーの相談センターまで、ご相談ください。
【参考】
EPDMは、不活性なもので人体に影響をおよぼすものでなく、JIS K 6353 水道用ゴムおよび食品衛生法(厚生省告示第85号)の基準を満足しています。
