交野市内の地下水におけるPFOS及びPFOAに関する調査について

公開日 2025年04月30日

 令和6年10月、交野市内の事業者が設置する井戸において、PFOS及びPFOAが暫定指針値※を超えて検出されたことから、今般、市内を約2kmごとに区分した市域全体の地下水調査を実施いたしました。 なお、本市の水道局が供給する水道水については、本調査の対象外となっております。本市の水道水は、水道局により別途検査を実施しており、水道法における暫定目標値を下回っていることが確認されております。

 

1.結果概要

 調査は、市内を別図のとおり8の地域に分け、主に飲用(又は生活用)に使用している井戸を選定の上、採水を行いました。なお、PFOS及びPFOAの測定結果は、別紙のとおり5~250ng/Lでした。

 

2.発生原因の調査

 水質汚濁防止法に基づく届出情報より、大阪府が交野市域の工場・事業所等に対しPFOS及びPFOAの使用履歴調査を行ったところ、3つの事業所においてPFOS及びPFOAを含有した泡消火剤の取り扱いを確認しました。なお、これら3つの事業所において泡消火剤を使用した履歴は確認されておらず、環境中へのPFOS及びPFOAの排出はないものと考えられます。

 また、泡消火剤以外の用途におけるPFOS及びPFOAの使用履歴は確認されませんでした。

3.井戸所有者への対応

 

 今回調査にご協力いただいた井戸所有者の方、及び市で把握している飲用井戸所有者の方には、個別訪問を行い、暫定指針値を超過している場合は、当市から飲用を控えるよう連絡済みです。

 

4.今後の対応について

 今後は、事業者が設置する井戸については、定期的な水質検査による安全性の確認を行うよう注意喚起を行うとともに、家庭用の井戸につきましては、令和7年4月から実施される当市の井戸登録制度を通して、情報提供や必要な周知を行う予定です。

 

5.参考

 環境省のPFOS及びPFOAに関する情報については、下記のホームページをご参照ください。

 環境省URL https://www.env.go.jp/water/pfas.html

 また、交野市の水道水に関する情報については、下記のホームページをご参照下さい。

 水道局URL https://www.city.katano.osaka.jp/docs/2024070900051/

 

*暫定指針値とは、人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべき物質として設定された要監視項目に定める数値(暫定)のことです。PFOS及びPFOAに係る暫定指針値は、令和2年5月28日付環境省通知において、PFOS及びPFOAの合計値で0.00005㎎/L(50ng/L)と定められております。

 

【別図】地域メッシュによる調査区域の測定結果[PDF:768KB]

 

この記事に関するお問い合わせ

環境衛生課
TEL:072-892-0121

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