公開日 2025年03月19日
更新日 2025年03月19日
離乳とは、母乳やミルクを飲んで育ってきた赤ちゃんが少しずつ食物を食べ始め、幼児食へ移行していく過程のことで、その時にあたえる食事が「離乳食」です。
離乳食の進み方は、それぞれの赤ちゃんの心身の発達や食欲によって違います。その日の健康状態や運動量、機嫌などによっても違いますので、赤ちゃんの心と体の発達や個性を大切にして離乳食を進めましょう。
目次
離乳食のすすめ方の目安とポイント
いつ頃から始めたらいいの?
赤ちゃんの発達には個人差があるので、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。
スタートの時期は、生後5か月から6か月頃が一般的な開始時期と言われています。
次のような発達状況が、開始の目安です。
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首のすわりがしっかりして寝返りができる
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5秒程度座れる
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スプーンなどを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなる
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食べ物に興味を示す
準備期の「果汁」「スプーンの練習」は必要ありません
離乳食開始前の最適な栄養源は母乳またはミルクです。
離乳食前に果汁やイオン飲料を与えることの栄養学的な意義は認められていません。
食物アレルギーについて
離乳食の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果はありません。
食物アレルギーの発症を心配して医師の指示を受けずに離乳食を遅らせたり、除去食にすると栄養バランスを崩す恐れがあります。
自己判断で遅らせたりせず、適切な時期に開始しましょう。
ベビーフード
ベビーフードは月齢別に、様々な種類が市販されています。特徴をふまえて上手に利用しましょう。
- 月齢に合った固さや形状を選び、与える前に必ず大人が食べてみましょう。
- 開封後はすぐに与え、食べ残しを与えないようにしましょう。
- 災害時のためにもベビーフードを3日〜1週間分用意しておきましょう。
離乳食の注意点
- 初めての食品は1日1種類1さじから
- 食材はしっかりと火を通し、衛生面に注意しましょう
- 体調の変化に注意しましょう
- 初めての食材は、小児科を受診できる時間帯にあげましょう
- はちみつは1歳をすぎるまでは与えないようにしましょう
離乳初期(5、6か月頃)のすすめ方
食べるのに慣れるのが目的
- 初めはつぶしがゆから与え、約1週間後つぶした野菜、さらに1週間後豆腐、白身魚、卵黄を試していきます。
- 始めて1か月の頃は1日1回食。離乳食を始めて1か月くらいたてば、2回食へと進めてみましょう。
- 病院を受診できる時間帯(なるべく午前中)にあげましょう。
- 離乳食後は母乳・ミルクを子どもの欲するままに与えましょう。
- なめらかにすりつぶしたポタージュ状が目安です。
- 味付けはいりません。
離乳中期(7〜8か月頃)のすすめ方
1日2回食にして生活を確立していく時期
- 1日2回食。なるべく決まった時間に離乳食をあげて、生活のリズムをつけましょう。
- 母乳、ミルクは離乳食の後に与え、このほかに母乳はこどもの欲するまま、ミルクは1日3回程度与えます。
- 舌でつぶせる固さ(絹ごし豆腐)くらいが目安です。
- 卵は卵黄(固ゆで)から全卵へ、魚は白身魚から赤身魚へと少しずつ進めていきましょう。
- 8か月頃からは、しょうゆ、砂糖、食塩、みそなどが使えますが、味つけというよりは風味づけ程度で。だしや素材の味を活かすとほとんど必要ありません。
離乳後期(9〜11か月頃)のすすめ方
歯ぐきでカミカミして3回食のリズムをつけていく時期
- 1日3回食にし、食事のリズムをつけていきましょう。
- 歯ぐきでつぶせる固さ(バナナ)くらいが目安です。
- 手づかみ食べを積極的にさせていきましょう。
- だし汁を中心に、食品の持つ味を生かしながら、味つけは風味づけ程度に。しょうゆ、塩、砂糖、みそ、ケチャップ、マヨネーズなど使えます。
- 鉄分を多く含む食品を取り入れていきましょう。
離乳完了期(1歳〜1歳6か月頃)のすすめ方
1日3回食で家族一緒の食事を楽しみましょう
- 1日に必要な栄養のほとんどを離乳食でとれるようになります。
- 1日3回の食事と捕食(おやつ)を1日1〜2回必要に応じてあげましょう。
- 形のある食物が噛み潰すようになる。ハンバーグくらいが目安です。
- 味つけはうす味(大人の1/3くらいが目安)で調理しましょう。
◆離乳食についてわからないことがありましたら、窓口・電話での相談を行っています。
こども家庭室母子保健係・管理栄養士までご相談ください。
◆交野市では離乳食についての教室を開催しています。
詳細は下記ホームページでご確認ください。
4〜8か月児の保護者対象の方は⇒ぴよぴよ離乳食講習会
9〜18か月児の保護者対象の方は⇒もぐもぐ離乳食講習会
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